<東京都議会>豊洲盛り土、探求の義務 小池知事が所信表明

東京都の小池百合子知事が初めて臨む都議会定例会は28日午後に開会した。小池知事が本会議で所信を表明し、冒頭で豊洲市場(江東区)の盛り土問題に触れ「都政は都民の信頼を失った。責任の所在を明らかにする。誰が、いつ、どこで、何を決めたのか、何を隠したのか、原因を探求する義務が私たちにはある」と述べた。

盛り土問題の発覚により、都議会に舞台を移した「小池劇場」は静かな幕開けとなりそうだ。

 所信表明では「都民ファースト」の視点での都政改革を訴える。実現のため職員に自律的な意識変革を求め、都議会に円滑な議会運営への協力を仰ぐ見通し。

 今定例会では豊洲市場の盛り土問題に関する審議が大きな焦点となる。小池知事は安全性に加え、情報公開の不足も問題の根幹と捉えており、所信表明で組織の体質や意思決定方法の改善の必要性を強調するとみられる。自身が本部長を務める「都政改革本部」が主導する形で、情報公開や2020年東京五輪・パラリンピック準備の実態を調査する意向も改めて示す。

 小池知事は都知事選で不信任案可決を前提にした都議会の「冒頭解散」を打ち上げ、就任約1カ月後の8月末には都議会が12年に移転整備予算を承認した築地市場(中央区)の豊洲市場への移転延期を公表した。

 このため今定例会は当初、最大会派の都議会自民党を中心に小池知事への反発が相次ぐとみられていた。しかし、盛り土問題が明らかになったことで、各会派とも小池知事の決断を批判できない状況にあり、追及の矛先は都当局に向きそうだ。

 主な提出議案は120億円超の待機児童対策の補正予算案と知事給与半減条例案で、議会側が真っ向から反対するのは難しい。今定例会は小池知事のペースで審議が進むと予想される。

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