保育園、全て落ちた私に何が起こったか。保活に感じた3つの違和感

キャンセル待ち100人

目黒区に住む43歳、会社員。2016年に第1子の長男を産んだ。新卒で入社して以来、20年近く働いてきた勤務先に翌年4月に復職する予定だった。子どもが1歳になるまで一緒にいたい気持ちはあったが、「0歳のうちに預け先を見つけないと、1歳になってからでは間に合わない」と、区役所の人にもワーキングマザーの先輩にも急かされた。なのに、ふたを開けてみたら手にしたのは「不承諾通知」。0歳児で申し込んだって、区が所管する「認可保育園」には入れませんと、門前払いを食らったのだ。

頭の中でぐるぐると「どうしよう」の文字が回転しているような状態で、 まず夫にLINEで結果を伝えた。保活の話でしょっちゅう連絡を取っていたママ友にも報告した。 その上で、とりあえず名前を覚えていた近所の認証保育園に、急いで電話をかけてみた。今からでも申し込みは間に合うかを問い合わせるためだ。

だが、いくつか電話をかけ終わったところで、さらに厳しい現実を知った。どの園の回答も「4月入園の申し込みはすでに終了」。しかも「キャンセル待ちが100人。5月以降に年度途中で入園するのも難しい」「5月になったら、来年4月の分を受け付けるので、その頃お電話ください」。

今からもう、翌年の話……。保育園に落ちるってこういうことなんだ。保活の厳しさは聞いていたが、我が身に起きて、初めて骨身にしみた。

周回遅れのランナー

「保育園に入りたい」人は、だいたいみんな「認可保育園」を希望する。国の定めた基準を満たす保育園で、設備、人員面で充実し、公的助成があるので料金も安い。用地も広く、ご近所との付き合いも長く、ベテランの先生がいる。しかし、圧倒的に数が足りない。

目黒区では2017年2月10日時点で319人の0歳児が入園できなかった。全申し込み723人の44%(2月10日時点)で、前年度より2%増えていた。

次に親たちが頼るのは認証保育園だ。国の基準よりゆるく設定された東京都の基準に準拠し、助成金が出るのでやはり保育料は抑えられている。準備の良い人は、認可に申し込むだいぶ前から、滑り止めとして認証園に申し込んでおく。

ひと家族が何園も申し込むので当然、競争は過熱する。出産を待たずして、妊婦やその夫たちが保活に駆り立てられる。すでに生後半年を過ぎた子どもがいる状態で、認可保育園に落ちてからノコノコと出て行って、認証保育園に電話しているような私は、周回遅れのランナーもいいところだった。

終わったことを悔いても仕方ない。とにかく今は、預け先を確保することが最優先だ。ターゲットは、認可保育園でも、認証保育園でもない、無認可保育園。周回遅れを反省し、気合を入れて保活「第2部」に挑んだ。

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