<TPP>議会承認断念、オバマ米大統領「無念」

オバマ米大統領は14日の記者会見で、日米など12カ国が参加する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について「成功はしなかったが、米国の労働者や企業のためになると訴えた」と言及、TPP離脱を掲げた共和党ドナルド・トランプ氏(70)が米大統領選で勝利したことにより、TPPの議会承認を断念せざるを得なくなったことに無念さをにじませた。

オバマ氏はTPPを自らの「レガシー(政治的遺産)」にするため、来年1月までの任期中に議会承認を得て、批准にこぎ着けることを目指していた。しかし、トランプ氏当選後、議会指導部がTPP承認法案を審議しない方針を表明。これを受け、米政府高官が11日、「取り扱いは議会指導部が次期政権と協議する」として任期中の承認を事実上断念する考えを明らかにした。

記者会見でオバマ氏は「世論調査では、今も貿易支持が多数派だ」と述べたものの、TPPをめぐる論争が「人々に工場閉鎖や雇用の海外流出を思い出させ、複雑になってしまった」と指摘。「人々が進路を正したいと感じており、移民の急増を止め、新しい貿易協定を結ばないという主張が選挙戦で大きな役割を果たした」と述べ、TPP離脱などグローバル化に反対する主張がトランプ氏の勝因になったとの考えを示した。

米通商代表部(USTR)のフロマン代表も14日、ワシントン市内での講演で「(法案手続きは)基本的に議会指導部の決定次第だ」として議会の判断に従い、議会承認を断念する考えを示した。

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